エステにお越しくださるお客様を見ていると、皆さんお仕事に家事に育児にお忙しくされている方が多いなと感じます。
特にまだお子様が手がかかる年齢の場合、中々自分のことまで手が回らず後回し・・・なんてこともありますよね。
疲れと忙しさとストレスで、ついイライラして無意識に力んでしまい、歯を食いしばっていませんか?
「朝起きたとき顎のあたりが重い」
「知覚過敏がある」
「家族に歯ぎしりしていると言われた」
もしこんな症状があるのなら、原因は無意識の食いしばりにあるかもしれません。
眠っているときに食いしばり(歯ぎしり)をしている人は、起きているときも無意識に食いしばっているケースが多いんです。
食いしばりを続けると・・・
食いしばりを続けると、歯や口の中に悪影響があるだけでなく、美容面にも大きなトラブルが起こります。
まずお顔のこの部分「咬筋こうきん」が過度に鍛えられて、どんどん発達してきます。
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このイラストの歯の横の部分の筋肉です。
咬筋が発達すると、お顔は頬の下が張り出して四角くなっていきます。
「もともとの骨格だから仕方ない」と思っている方が多いのですが、子供の頃はエラが張っていなかったケースが多く見受けられます。
骨の上についた筋肉がどんどん発達して張り出すことで、四角いお顔になっているパターンがほとんどなんです。
さらにこの食いしばりを続けてしまうと、他のトラブルにつながってしまうこともあります。
食いしばりで起こるお顔トラブルは
①ほうれい線が目立ってくる
エラの筋肉が硬くなると、口角が下がってしまい、ほうれい線が目立つようになります。
咬筋は、側頭筋(頭の横側面)や口角を引き上げる役割を持った筋肉とつながっています。
筋肉は硬くなると骨を引っ張るという性質があるため、咬筋が硬くなってしまうと口元の骨を引っ張り歪ませてしまうんです。
すると皮膚を支えきれず頬がたるみほうれい線が濃く目立つようになります。
②顔が大きくなる
食いしばりを続け咬筋が発達すれば、その分フェイスランが膨張して見えるようになります。
こぶのように筋肉が張り出すことでエラ部分が目立ち、さらに発達した筋肉は重くなり位置が下がってきてしまい、顔全体のたるみを引き起こします。
肩こり同様血流やリンパの流れも悪くなり、フェイスラインに老廃物やむくみがたまりやすくなり、お顔がどんどん大きくなってしまいます。
③首が太く短くなる
パソコン仕事は猫背になりやすいですし、スマホを見る時は首を下に曲げますよね。
このような姿勢になると上の歯と下の歯がくっつきやすくなり、無意識に歯を食いしばりやすくなります。
また筋肉は、筋膜とよばれる膜で全身つながっています。
咬筋が発達するとつられて首や肩の筋肉も凝り固まってしまい、首が太く短くなってしまいます。
ほうれい線にたるんだフェイスライン・大きな顔・短く太い首すじ・・・
まさにエイジレスな小顔美人になるためには解消しなくてはいけないことばかりですね^^;
無意識の食いしばりをなくすためには
これは「食いしばらない意識」をもつのが一番の近道です。
いくらサロンで咬筋をほぐして小顔にしても、逆方向の力が毎日かかってしまえばすぐ元に戻ってしまいます。
まず口の中の歯と舌の正しい位置を確認しましょう♪
「歯」は上下が触れ合わず、少し隙間があるのが正しい状態です。
歯が触れ合うのは「食べる」ときだけ。
噛むときだけ咬筋を使うようにすれば、必要以上に発達することはありません。
「舌」は上アゴ・上の歯の裏側にくっついた状態が正しい位置になります。
意外と舌が下に落ちてしまっている方が多く、口が開きやすい状態になっています。
あなたはできていましたか?
もしできていなかったら、一度口を大きく開けて閉じて、歯と舌を正しい位置に戻してみてください。
口を大きく開けることで口周りの緊張が緩むので、正しい位置に戻しやすくなります。
マッサージをしたり顔ヨガをしてもエラ張りが解消されない、という方はまず「咬筋」を食べるとき以外は休ませることから初めてみてくださいね^^
その上でマッサージをしたりすれば、お顔がスッキリするスピードも格段に速くなります♪
イライラした時ほど、一度お口を大きくあけて「食いしばり」をリセット!
頭の片隅に覚えて頂けると嬉しいです。