もう2年くらい前になりますが、奥歯のセラミックのかぶせものが割れたことがありました。
びっくりして慌てて歯医者にいったら、
「食いしばりすぎですね。他の歯も削れてるところがありますよ」
と言われたんです。
まさか歯に影響するほど、食いしばりをしている自覚もなかったので驚きました^^;
それから食いしばっていないかどうか、意識して過ごすようになったのですが
まあ食いしばってること食いしばってること・・・
料理中包丁で何かを切っているとき、考え事をしているとき、仕事でマッサージをしているとき・・・
かなりぐいぐいと食いしばっていたんです^^;
さらには寝ているときの無意識の歯ぎしり・食いしばりをいれるとかなりの頻度になりますよね。
食いしばりの悪影響
サロンにお越しのお客様の中にも、私と同じように無意識に食いしばっている方が多くいらっしゃいます。
食いしばりを続けると、歯が割れたり擦り減ったりするのはもちろんのこと、美容や健康面にもさまざまな影響があります。
【食いしばりを続けると起こること】
①エラが張り、目立つようになる
上のイラストの歯の横の筋肉を触ってみてください。
このあたりの筋肉を軽く押しながら、指を横に動かすとこりこり硬くありませんか?
ここは「咬筋」、というものをかんだりするときに使う筋肉です。
つまり食いしばっている方は咬筋を常に使いすぎなんですね。
使いすぎて凝り固まった筋肉は、発達してこぶのように張り出していきます。
老廃物がたまりむくみもでますし、顔がどんどん大きく見えるようになります。
②頭皮から顔がたるんでくる
食いしばりでもう一つ固くなる部分があります。
それは「側頭筋」です。
イラストの目の横の筋肉ですね。
目の疲れでも硬くなりますが、ここが張ってくると頭皮がたるみ、お顔のたるみにつながってきます。
さらに頬を支える筋肉ともつながっているため、凝ったまま放置すると、シワやたるみ・ほうれい線が目立ってきてしまいます。
目も開きにくくなり、しょぼしょぼ元気のない印象に。
③首・肩こりが悪化、頭痛の原因にも
食いしばりと一見関係なさそうな首や肩のこり。
でも食いしばっているときは、かなりの力が咬筋や側頭筋にかかります。
それが原因で、周辺の筋肉をひっぱってしまい、血行不良の原因になってしまうこともあります。
特に原因不明の首・肩こりがある方は要注意です!
食いしばりを解消する方法は?
食いしばりのを解消するためには、まず自分がいつ食いしばっているか意識することが大切です。
日頃何かの行為をするときに、食いしばることが習慣化している方は、気づけば解消することができます。
でもこれだけで解消されるのは、かなり上手くいった場合のお話^^;
食いしばりの1番の原因はストレスと言われています。
ストレスがあるといくら起きているときに気を付けられても、寝ているときに無意識で食いしばってしまいます。
完全にストレスを取り去ることは不可能に近いですよね。
ですので私は起きているときには意識して食いしばらないように気を付け、夜は歯医者さんで作ってもらえるナイトガード(マウスピース)をして寝ています。
後は、負担をかけている筋肉のセルフマッサージをして、日々コリがたまったままにしないことがたるみのない小顔を作るためには大切です!
食いしばりで硬くなる筋肉のセルフケア
まず食いしばりで1番硬くなる「咬筋」。
触れた状態で口をパクパク動かしてあげると、ぽこっと張り出してくるので位置がわかりやすいですよ^^
【咬筋ほぐしセルフケア】
①軽く口を開けた状態で人差し指・中指・薬指の3本を、頬骨の下あたりに置きます。
そのまま指を頬骨に沿わせて外側(両耳側)へ移動します。
耳の前あたりに指が来ていればOKです!
②指に少し力を入れ、奥へぐっと力を入れます。
③円を描くように筋肉をほぐします。
指が滑らないように気を付けてくださいね。
④位置を少し下へずらしながら、②③と繰り返します。
細かくわけてほぐして3,4か所くらいになります。
もう一つ「側頭筋」ほぐし。
ここもやり方は同じです。
【側頭筋ほぐしセルフケア】
①こめかみの横あたりから頭皮のほうへ指をずらし、親指を抜かした4指を頭皮に当てます。
②指にぐっと力を入れ、少し押します。
③円を描くように筋肉をほぐします。
髪で指がすべらないように、髪をかき分けて頭皮を時下にさわってくださいね。
④指を少しずつ上へずらし、3か所くらい②~③を繰り返します。
どちらも痛気持ちいい程度の強さで行ってくださいね。
休憩時間やお風呂の中など、習慣にしやすいタイミングで行ってみてくださいね。
食いしばり自体を解消することは難しくても、硬くなってしまった筋肉をほぐしてあげることで、たるみを防ぐことはできますよ^^